フランス人の道 | CAMINO | 日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会

サンティアゴ巡礼路で最も人気がある道です。

フランス人の道（Camino Francés）はフランスとスペインの国境にあるサン・ジャン・ピエ・ド・ポーSaint Jean Pied de Portの街からサンティアゴ・デ・コンポステーラSantiago de Compostelaまでの約780kmであり、サンティアゴ巡礼路で最も人気があり多くの巡礼者が歩いている道です。

このルートにはアルベルゲや道標等も完備され、途中にはブルゴスBurgosやレオンLeón等の主要都市もあり、途中の村にも歴史的な見所も多い事から初めてサンティアゴ巡礼路を歩く巡礼者に最適な道と言えます。

サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから出発すると直ぐに標高差約1,200mのピレネー越えがあります。この道はかつてナポレオンがスペイン遠征の際に歩いた道でナポレオンルートと呼ばれています。牛追い祭りで有名なパンプローナPamplonaを過ぎるとプエンテ・ラ・レイナPuente la Reinaでアラゴンの道（Camino Aragonés）が合流し、Puente la Reinaという町の名前と同じ意味の「王妃の橋」を渡ってワイン畑を見ながら歩くとログローニョLogroñoでリオハ州へ入ります。この区間は多くの歴史的な建造物の残る村も多く巡礼路のハイライトとも言えます。

ブルゴスの大聖堂は世界遺産に登録されたゴシック様式の壮大な建築でここまで来ると毎日の巡礼路歩きも身体が慣れてきているでしょう。ブルゴスからカスティージャの果てしなく広がるメセタ台地を歩きますが、遮る街路樹も無く夏のシーズンにはつらい区間です。

レオンは巡礼路でブルゴスに次ぐ大きな都市です。街の中心部にはステンドグラスの美しいレオン大聖堂やロマネスク様式のサン・イシドロ聖堂など見所が多く旅の疲れを癒してくれます。

アストルガAstorgaを過ぎるとメセタ台地の平原を離れ、イラゴ峠と巡礼路中でも難関のオ・セブレイロ峠を越えて緑の多いガリシア州へ入ります。サリアSarriaからはサンティアゴまで100Km以内となる為、急に一緒に歩く巡礼者が増えてくるでしょう。

メリデMelideの町で名物のタコ料理（プルポ）を食べ最後の巡礼路を歩くとモンテ・ド・ゴソMonte do Gozoの歓喜の丘からサンティアゴ大聖堂を望み長い巡礼の終着を迎える事が出来ます。

サンティアゴ大聖堂前のオブラドイロ広場では多くの巡礼者が到着の喜びを祝い記念写真を撮り合っています。一息ついたら巡礼事務所で巡礼証明書を受け取りましょう。

翌日にはスペイン最西端のフィステーラFisterraやムシアMuxíaまで足を延ばす巡礼者も多くいます。サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの行程（Etapa）は約34日ですが、一日に歩く距離は個人差もあり途中での休養・観光など余裕を持った行程を組むことが望ましいと言えます。

ぺルドン峠

初夏の巡礼路

フランス人の道の行程

注１）行程（Etapa）及び施設についてはGronz.comを参照しております。
注２）標高については一部EROSKI CONSUMERを使用しております。

主要出発地への行き方

出発地

サン・ジャン・ピエ・ド・ポー（St Jean Pied de Port）

▼パリ・シャルルドゴール空港（CDG）から⾏く場合

注１）フランス国鉄のTGVの場合はボルドーBordeaux乗り換えの場合があります。
注２）シャルルドゴール空港と市内を結ぶシャトルバスは運営会社がエールフランスバスからル・ビュス・ディレクトLe Bus Directに替わりました。
注３）バイヨンヌBayonneからサン・ジャン・ピエ・ド・ポーSt Jean Pied de Port 間はバスによる代行便の場合があります。
注４）ビアリッツ空港から・ビアリッツ空港から乗合タクシーがあります。（予約が必要）乗合タクシー (Express Bourricot)