イベリア半島北部の風光明媚な海岸ルート
北の道はフランスとの国境の街であるイルンIrúnから海沿いの巡礼路をサンティアゴ・デ・コンポステーラSantiago de Compostelaまで歩く約840kmの道です。イベリア半島北岸のビスケー湾に沿って進行方向左手に山、右手に海を臨みながら歩くルートで、多くの観光地・保養地があり、風光明媚で歴史的な見所もある事からフランス人の道に次ぐ人気のルートです。しかしながら、巡礼路の前半はアップダウンが多く、必ずしも初心者向けでない巡礼路と言えます。
ヨーロッパでも有数なリゾートの街であるサン・セバスティアンSan Sebastiánを過ぎるとビルバオBilbaoまではアップダウンの多い海岸の巡礼路を歩きます。ビルバオから数日歩くとバスク自治州を離れ、夏のシーズンには避暑客やビーチで遊ぶ人々の多いリゾート地帯を過ぎ、渡し船に乗ってカンタブリア州の19世紀にスペイン王室の離宮のあったサンタンデールSantanderへ至ります。
サンタンデールから近いサンティジャーナ・デル・マルSantillana del Marにはロマネスク様式で名高いサンタ・マリア教会があり、村全体が中世の雰囲気を残してナショナルモニュメントに指定されています。
巡礼路はアストゥりアス州に入ってプリミティボの道(Camino Primitivo)への分岐を過ぎてヒホンGijónの街を通過します。
海岸線の巡礼路はガリシア州のリバデオRibadeoまで続き内陸へ向かってアルスーアArzúaでフランス人の道(Camino Francés)へ合流します。
北の道はイルンから始まりますが、その2日(Etapa)分手前のバイヨンヌBayonneから歩く巡礼者もいます。バイヨンヌからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでは38日(Etapa)ですが、ヒホンの手前からオビエドOviedoへ向かいプリミティボの道を経由する巡礼者もいます。
サン・セバスティアン コンチャ海岸
サンティジャーナ・デル・マールの村内
北の道(Camino del Norte)の行程
注)行程(Etapa)及び施設はGronz.comを参照しております。
主要出発地への行き方
出発地
イルン(Irún)
サン・セバスチャン(San Sebastián)
▼1) パリ・シャルルドゴール空港(CDG)から⾏く場合
注)シャルルドゴール空港と市内を結ぶシャトルバスは運営会社がエールフランスバスからル・ビュス・ディレクトLe Bus Directに替わりました。
▼2 )マドリッド・バラハス空港(MAD)から⾏く場合
出発地
ビルバオ(Bilbao)
▼ マドリッド・バラハス空港(MAD)から⾏く場合
出発地
サンタンデール(Santander)
▼ マドリッド・バラハス空港(MAD)から⾏く場合