サンティアゴの巡礼路を歩くにもいろいろな歩き方があります。「巡礼はその人の家の扉を出た時から始まる」と言われているように人それぞれの方法があって当然です。ここでは主な巡礼路について行程の例を記載しました。（行程には日本からの往復で4日程度の考慮が必要です。） 皆様の体力や休養日、観光などの予定によって計画をご検討ください。
巡礼路の全行程を歩きたい。
フランス人の道（Camino Francés）、ポルトガルの道（Camino Portugés）及び北の道（Camino del Norte）では全行程は約700km以上あり一日平均20～25㎞で歩くと約35日かかります。これらの巡礼路の途中には多くの修道院や大聖堂等の歴史的建造物も多く観光名所になっていますので休養を兼ねて一両日宿泊することをお勧めします。また日程等の都合で途中の区間をバス等を利用してスキップする巡礼者もおられます。
2週間（14日）程度でハイライト的に歩きたい。
サンティアゴ・デ・コンポステーラSantiago de Compostelaで巡礼証明書（Compostela）を受け取りたい場合はそれぞれ200～250Kmの主要都市から歩くことになります。特に巡礼証明書に拘らなければ巡礼路の雰囲気が残り自然の風景も美しい静かな区間（フランス人の道では、サン・ジャン・ピエド・ポーSaint Jean Pied Port又は10日程度の場合パンプローナPamplonaからブルゴスBurgosまで等）の行程もお勧めです。
巡礼証明書（Compostela）を受け取るため100kmを歩きたい。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの100Kmは各巡礼路で下記の出発点になります。
フランス人の道（Camino Francés）： サリアSarria
ポルトガルの道（Camino Portugéss）： トｳイTui
ヴァレンサ・ド・ミーニョValença do Miñoからも人気です。
北の道（Camino del Norte）： 交通の便から、リバデオRibadeoから歩く方が多い。
銀の道（Via de la Plata）： オウレンセOurense
イギリス人の道（Camino Inglés）のフェロールFerrorから歩くことも望ましい行程です。
なお自転車巡礼の場合は200Km以上を走る必要がありますのでフランス人の道（Camino Francés）ではポンフェラーダPonferradaからとなります。
数回に分けて歩きたい
スペインの巡礼者やヨーロッパ各国の巡礼者も休暇を利用して数回に分けて歩いている方が多くいます。１回の巡礼に10日間（日本から２週間）程度で歩く巡礼者が多いですが、最初に貰った巡礼手帳はそのまま使い続けることができるので、自分の休暇を考慮して自由にプランを作ることができます。
この場合は起点となる街にバスや鉄道の便が良い事が必要となりますが巡礼路沿いにはバス路線もありますので利用が可能です。
行程事例
それぞれの巡礼路を歩いた行程プランの例を示します。
フランス人の道 Camino Francés 行程プラン（例）
ポルトガルの道 Camino Portugués 行程プラン（例）
北の道 Camino del Norte 行程プラン（例）
