Condom  -  Saint Jean Pied de Port

Condom-Saint Jean Pied de Port

コンドンCondomからフランス人の道の起点となるサン・ジャン・ピエ・ド・ポルSaint-Jean-Pied-de-Portまでは9日‐11日程度で到達できます。なお、コンドンはジェール県に属し、アルマニャック(ブランデー)の産地の一つでもあります。

コンドンからサン・ジャン・ピエ・ド・ポル間は、ル・ピュイの道の前半のように大きなアップダウンはありませんが、ピレネー山脈に近づくまでは似たような風景が続きます。よって、ル・ピュイ・アン・ヴレLe Puy-en-Velayからサン・ジャン・ピエ・ド・ポルまで歩く場合は、モチベーションが最も強く要求される部分とも言えます。

例えば、オーズEauseの手前7-8キロの区間は、廃線跡を歩きますが、周囲が草木で見えにくくやや単調な道が続きます。また、場所によっては小高い丘の上に浮かんだ綿菓子のような雲、といったフランスらしい風景も見られますが、巡礼者の前にその小高い丘が波状攻撃のごとく現れ、体力を消耗します。だだし、道中、小さな教会等に多く出くわすので、そこで休憩をとるのも良いでしょう。


Eauseのカフェ


Église Saint-Jacques de Sensacq(Miramont-Sensacq – Arzacq-Arraziguet)

一方、目前にピレネー山脈が見えてくると、今までの苦労が報われたような気分になり、モチベーションも高まります。例えば、アルトエ・ド・ベアムArthez-de-Béarnは丘の上で東西に伸びる町ですが、南側を見るとピレネー山脈が見え、かなり近づいてきたことがわかります。

ナヴァランクスNavarrenxは、かつて城壁に囲まれた城塞都市でした。その城壁はサンタントワーヌ門Porte Saint Antoineとその周囲を残して大部分が取り壊されましたが、現在でもその跡を伺い知ることができます。


Navarrenx, Porte Saint Antoine

アルーAroueから12キロほど歩くと、トゥールの道とヴェズレーの道との合流点を示す標識Stèle de Gibraltarがあり、その後ソワイザ礼拝堂Chapellle de Soyarzaが頂上にある丘を登ればピレネー山脈の全貌を見渡すことができます。


Stèle de Gibraltar とLes Pyrénées (Aroue – Ostabat)

 巡礼路は、オスタバOstabat、サン・ジャン・ル・ヴューSaint-Jean-le-Vieuxの村を通過するとル・ピュイの道の終着点であるサン・ジャン・ピエ・ド・ポルに到着します。

 なお、ナヴァランクスからアルーに向かう途中でル・ピュイの道から離れ、ヴェズレーの道にあるサン・パレSaint-Palaisに向かうこともできます。サン・パレはサン・ジャン・ピエ・ド・ポルと同様にバスク風の建物が多く残った美しい街です。

ページトップへ矢印