Figeac - Rocamadour - Cahors

Figeac - Rocamadour - Chaors

フィジャクFigeacからGR 65を直進するのとは別に、聖地ロカマドゥールRocamadourを経由してカオールCahorsに行くルートがあります。合計で5〜6日の工程です。ここではモデルプランとして、最大で1日あたり最大25キロ程度を歩き、フィジャクからロカマドゥールまで2日半、そこからカオールまで3日間、合計5日半の行程を紹介します。


ロカマドゥールの行程図

このルートはGR65と比較すると、歩く人が少なく宿も少ないため、宿の予約は必須です。フィジャクの市街地を行くと、GR 6への分かれ道があります。ロカマドゥールまではGR6を進みます。1日目は、美しい村 カルダイヤックCardaillacを経て、大きなシャトーのあるラカペル・マリヴァルLacapelle-Marivalに泊まります。


美しい村Cardaillac

 2日目は、砦を兼ねた教会のあるルデルRudelle、小さな村テミーヌThéminesを経て、このルート随一の大きな街グラマGramatに泊まります。

 3日目は、いよいよロカマドゥールに向かいます。グラマの街を出てしばらく行くと、林に入り切り立った岩壁の横を進みます。その先に古い石造り廃墟があります。廃墟は下に10メートルほどの構造があり、これを降ります。改めてこの廃墟をみると、水力で粉を挽くための建物であったことがわかります。森の中を進みます。ロカマドゥールには7〜8キロほどあり、途中にも水車小屋の廃墟が複数あります。川の水量が豊富だった大昔の水車小屋の跡です。森を抜けると、眼前に突然ロカマドゥールの街が現れます。この辺りは古代に火山活動により海底が隆起してできた石灰岩の台地が、長い年月に川に浸食されてだんだんと深くなり、断崖になりました。

ロカマドゥールは1166年に生きているかのような生々しい聖アマドゥールSaint Amadourの遺体が見つかったことからカトリックの聖地としての歴史が始まります。宗教施設と街が垂直の断崖に造られ独特の景観になりました。教会に祀られた黒いマリア像、イバニェタ峠でローランが振るったものが飛んできたとされる岩に突き立った剣など、観光地としての要素があります。


Rocamadourの黒いマリア像


Rocamadourを振り返る

 翌日4日目は、ロカマドゥールからしばらくGR46を進みます。街を下まで降り、向かい合う断崖に再び登り台地に上がって進み、ラバスティド・ミュラLabastide-Murat泊、5日目はベールVersに泊まります。

 6日目のベールから2キロほどGR46を進みロット川Le Lotを渡った先に、分岐があるので右へGR36へ進みます。カオールまでは川沿いと山側の2つのルートがあります。川沿いは高低差が無く楽です。一方、山側は少し体力は要りますが最後にモン・サン・シルMont-Saint-Cyrからロット川に囲まれたカオールの街を一望することができます。ここを降りてGR65に合流しカオールに入ります。


Mont-Saint-CyrからCahors全景をみる

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