Le Puy-en-Velay -Conques

Le Puy-en-Velay - Conques

Le Puyの道の出発地は人口2万人の街ル・ピュイ・アン・ヴレ Le Puy-en-Velay。街の見どころは街の中に聳える二つの死火山の岩山です。一方のコルネイユ岩山の中腹にはサンティアゴ巡礼路の出発点になる世界遺産のノートルダム・ド・アノンシアション大聖堂Cathédrale Notre-Dame-de-l’Annonciation du Puy-en-Velayがあり、白と黒のストライブのアーチが印象的なこの大聖堂には火山の溶岩で造られた有名な「黒いマリア像」が祀られています。また、その山頂には高さ18mのマリア像が建てられ街を見下ろしています。
もう一方のサン・ミシェル岩山の山頂にはサン・ミッシェル・デギィル教会Rocher et Chapelle Saint-Michel d’Aiguilheが建てられています。頂上までは急な石の階段を上って行きますが頂上からは街を見下ろす素晴らしい景色が楽しめます。

大聖堂では毎朝7時に厳粛なミサがあり、巡礼者は祝福を受ける事が出来ます。ミサ終了に合わせて地下に通じる階段が開かれて、巡礼者全員がこの階段を下りて長い巡礼のスタートを切ります。

街を抜け、緩やかな登り坂を1時間も歩き、後ろを振り返ると二つの岩山と赤い屋根の家々が連なるル・ピュイ・アン・ヴレの美しい街並みを見渡すことが出来ます。その先は田園風景が広がり標高は1,205mとなり、その後やや下りになりサン・プリバヴァ・ダリエールSt-Privat-d’Allierに到着します。村には巡礼者が宿泊するジットが多数あります。


Cathédrale du Puy-en-Velay
 

Estaing

ジットでの夕食は家主が作る家庭料理を巡礼者全員が顔を合わせて頂き、普通は前菜、メイン、デザートと続きます。おしゃべりしながら2時間くらいかかることもあります。
朝食はめいめいの出発に合わせて食べる事になりますが。あらかじめテーブルにコーヒー、紅茶、パン、ジャムなどが用意されていますので最後に家主への挨拶を忘れずに。

次のソーグSauguesへは山に囲まれた細い川に寄り添うように点在する小さな村々を通り抜けて行きます。多少のアップダウンはあるが標高は1,000mとかなり高く緑が多い巡礼路で木陰での休憩も快適です。

ソヴァージュSauvageは丘の上にたった一軒の大きめのジットがあります。牧草地を抜け、大きな岩が点在するやや荒涼とした中を進みます。アント・オーブラックAumont-Aubracでは郷土料理のアリゴ(じゃがいもとチーズに練り合わせよく伸びたもの)を堪能する事が出来ます。標高1,000mを超える草原はなだらかで牛の放牧、大小の石、お花畑、小川に架かる橋など手垢のついていない牧歌的風景がどこまでも広がり実に快適な場所です。

オーブラックAubracは標高1,307mを越えるフランス中央高地でこの区間の最高地点になります。この地域は氷河時代に形成された広大な花崗岩と玄武岩の広大な台紙が広がって牧場にはオーブラック牛が放牧され、特産品のチーズは有名で村には重厚な石造りの歴史的建造物が並びます。巡礼路はエスパリオンEspalionに向けて標高差800mを一気に下ります。
 エスタンEstaingの入り口のロット川Le Lotに架かる15世紀建造の石橋Pont sur le Lotは世界遺産に指定され、フランス人の道のプエンテ・ラ・レイナPuente la Reinaの橋を彷彿させます。村の高台にはシャトー・エスタンChâteau d’Estaingが聳え中世の雰囲気を醸し出しています。緑豊かな小路を歩いていくと、静かな山間に時間が止まったように佇むコンクConqueに到着します。


Aubrac付近風景


Conques

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