海の青さと緑豊かな大地の静寂な巡礼路
ポルトガルの道はポルトガルの首都リスボンLisboaからサンティアゴ・デ・コンポステーラSantiago de Compostelaまでの約615Kmです。
スペインとの国境の街であるヴァレンサ・デ・ミニョValença do Minñoまで80%の区間がポルトガル国内であるため、ポルトガル人の巡礼者が多く歩いています。
ポルトガル国内では巡礼者の宿舎として消防署Bombeiros Voluntáriosの宿舎が提供されていますが、近年の巡礼者の増加でスペインのアルベルゲと同様な宿も増えてきました。ポルトガルの街道には石畳が敷かれ巡礼路も多くの区間が石畳になっているのが特徴です。出発点として観光でも人気のポルトPortoやスペインの国境の町であるトゥイTuiを出発点とする巡礼者が多くいます。
リスボン大聖堂でクレデンシャルにスタンプを押して出発するとテージョ河に沿って歩き、聖母出現の聖地ファティマFátimaへの道を分けると間もなくトマールTomarの街に着きます。トマールには世界遺産になっているテンプル騎士団の修道院も見どころです。
ここからは林の中をややアップダウンのある巡礼路となりやがて国内第3の街でポルトガル最古の大学のあるコインブラCoimbraです。
ここからは巡礼路は海岸方向へ向かいドロウ河に架かる美しいドンルイス1世橋を渡ってポルトの街へ入ります。ポルトはポルトガルでも有数な観光都市で多くの観光客が訪れ川沿いのポルトワイン蔵が賑っています。ポルトからは海岸線と内陸側とに巡礼路が分かれますが、最近は海岸のルート(Camino Portugués por la Costa) が人気になっています。海岸ルートはビーゴVigoを経由しポンテべドラPontevedra手前のレドンデラRedondelaで再び合流します。内陸のルートはヴァレンサ・デ・ミニョからミーニョ河を渡ってスペインの国境の町であるトゥイへ着きます。
ここからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでは100km圏内となる事からトゥイを出発点とする巡礼者も多く、サンティアゴ漂着伝説の街パドロンPadrónを経てサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かいます。リスボンからサンティアゴ・デ・コンポステーラまでは約28日(Etapa)ですが、比較的平坦な巡礼路であることから前半は一日の行程が25~35kmとなる日もあります。
リスボン リスボン大聖堂
ポルト ドンルイス1世橋
ポルトガルの道の行程
注)行程(Etapa)及び施設はGronz.comを参照しております。
主要出発地への行き方
出発地:Lisboa(リスボン)
Lisboa(リスボン)
▼マドリッド・バラハス空港(MAD)又は欧州主要空港から行く場合
注)夜行便1便のみ
出発地:Lisboa(リスボン)
Porto(ポルト)
▼リスボン・ポルテラ空港(LIS)又は欧州主要空港から行く場合
出発地
Valença do Miño(バレンサ・ド・ミニョ)
Tui(トゥイ)
▼1) マドリッド・バラハス空港(MAD)から行く場合
▼2 )サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)から行く場合