今年に入って、各地のカミーノ関係者の間でカテドラルが発したCompostela(巡礼証明書)の新基準については、不明な点が多々あるため混乱を生じていましたが、ここ数日出た情報でやっと明確になりました。
それは、今までCompostela(巡礼証明書)の必要条件として、徒歩ならその巡礼路のカテドラルまでの最後の100㎞以上を歩くことでした。
今回の変更は、「サンティアゴへ向かう連続した巡礼路を(どの部分でも)100㎞歩き、さらにサンティアゴのカテドラルまでの最後の行程を歩く」ということです。最後の行程(etapa)というのは、どこからとは記載はありませんので、例えばサンティアゴまで約20㎞のPedrouzoから、またはMonte do Gozoでも可能でしょう。
スペイン国外から歩き始めた場合は、スペインに入って70㎞以上を歩くということです。例えばLe Puy en Velayから歩き始めたら、St.Jean Pied de Port (サン・ジャン・ピエ・ド・ポー)からフランス人の道に入りPuente la Reinaあたりまでということでしょうか。
ただ、距離だけが条件ではありません。巡礼路は祈りの道です。サンティアゴの墓に詣でるというのがサンティアゴ巡礼ですので、巡礼の動機として宗教的あるいはスピリチュアルを選ぶというのは変わらないでしょう。
ここ数年、オーバーツーリズムが問題になってきているフランス人の道ですが、特にSarria(サリア)からの100kmを歩く人が過剰になっている問題については解消されるかもしれません。
※サンティアゴ巡礼事務所のWebページ
<一部簡易訳>
徒歩または馬での巡礼
サンティアゴ巡礼路の同一ルートを、少なくとも100Km以上連続して完歩すること。最後の行程(Etapa)には、少なくともサンティアゴ大聖堂までの行程が含まれていなければならない。巡礼者がすでにスペイン国外で、サンティアゴ巡礼路のいずれかを徒歩で開始している場合、スペイン国内での必要距離は70Km以上とする。
自転車巡礼
徒歩巡礼と同じ条件で、少なくとも200Kmを完走する事。